再び、「崖っぷちのごった煮」へ
ジムでのトレーニングを通して、僕は身体だけでなく、心にも「自分軸」という強い柱を打ち立てることができた。他人の評価に振り回されず、去る者は追わない。そんな、穏やかで力強い精神状態を手に入れた僕は、もう一度だけ、人との繋がりを求めてみることにした。
そう、再びあの「崖っぷちのごった煮」、マッチングアプリの世界へと戻ったのだ。
以前とは、見える景色が違っていた。自分に自信がついたことで、以前のように相手に依存したり、搾取されたりすることはなくなった。何人かの女性とマッチングして交際の手前までは行くのだが、どうにも何かしっくりこない。
恋人を探しているはずなのに、ご縁のある女性は生活を支えて欲しいとか、生活保護であることを隠していたり、仕事はしていないのにしていると嘘をついていたり…。
いいなと思う人がいても、僕に何か恋愛感情が湧きづらい状態であった。「あれ?心や経済的に依存されている?」と気づいてしまい、どうしても元カノと脳内で比較してしまう。
2024年の年末に1人の方と交際を開始してみるが、多くを望まないと言っていたのに、すぐに高価な物を欲しがった。僕は異性に対して冷静になったのか分からないが、冷めることが増えすぐに別れを切り出した。
以前のように深く傷つくことはなかった。「縁がなかっただけだ」。そう、冷静に考えられるようになっていた。
しかし、そんな僕を、神様はまだ試すらしかった。今度は、肉体的な試練が僕を襲う。
二度の骨折
2024年11月、僕は本格的にブラジリアン柔術を始めた。しかし、意気込んで臨んだ矢先、トレーニング中に肋骨を骨折。数ヶ月の安静を余儀なくされた。
そして翌2025年5月。今度はスパーの時、強引に技を極められ、橈骨頭近位端骨折という、日常生活にも支障をきたす大きな怪我を負ってしまった。

幸いにも仕事はデスクワークなのだが、トレーニングに集中できない。体重はリバウンドし、同期や後から入ってきた人たちにどんどんテクニックで置いていかれる焦りともどかしさ。
せっかく手に入れた前向きな心が、フラストレーションで愚痴っぽくなっていた。悪い癖だ。元カノの「あなたは結局変われない」という言葉を思い出しては、自身を諌める日々だった。
再び芽生えた危機感
このままでは、また昔の自分に逆戻りしてしまう。
そんな強い危機感が、僕に一つの重要な「気づき」を与えてくれた。
恋愛している場合じゃない
骨折で動けない間、僕は自分の人生について、もう一度深く考えた。
元カノへの執着は、まだ心のどこかに残っている。たまに夢に出てきては、僕の心をかき乱す。マッチングアプリで新しい出会いを求めてはいるが、本当に心から誰かを愛せる状態なのか?
柔術で青帯になる。体重を目標まで絞り、健康な身体を手に入れる。そして、貯金を続けて、いつか大型バイクを手に入れる。
誰かに幸せにしてもらうのではなく、まずは自分が、自分の力で幸せになる。そのための土台を、今、作るんだ。
この骨折という挫折は、僕が本当の意味で「自分軸」で生きるための、最後の試練だったのかもしれない。
全ての経験を乗り越えた僕が、なぜ今、このブログ『どん底からの逆転符』を始めたのか。その本当の理由と、これからの未来について。次回、最終章でお話しします。
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