
鏡に映る、醜い自分。
腹は突き出て、顔はパンパン。情けない中年太りとは、まさにこのことでしょう。
47歳。体力は落ち、階段を上るだけで息が切れる。通勤電車で立っているのも辛い。
健康診断の結果は、毎年「要経過観察」どころの話ではありませんでした。
2023年の3月までメンタルの薬(不眠症)を飲んでいた影響もあり、肥満関連の項目で「E判定」、つまり「要緊急精密検査」の烙印を押される始末。それでも、僕はその現実から目を背け、検査すら受けずにいました。当時の恋人や親からは、本気で心配されていました。
「このままじゃ、本当にマズい…」
頭の片隅では分かっていました。
でも、何をしても続かなかったのです。
過去に一度だけ、「これではいかん」と一念発起し、公営のスポーツセンターにあるマシントレーニングに通ってみたことがありました。しかし、それもわずか1〜2ヶ月で挫折。器具は古くて順番待ちが多く、不潔な臭いの人が使った後のマシンは正直触りたくなかった。何より、トレーナーがいるわけでもなく、完全に一人(ボッチ)でやる自主トレなので、全く面白くなく、効果も見えず、モチベーションが下がって辞めてしまいました。
「どうせ僕なんかが運動したって、続かないし変わらない…」
そんな諦めが、心のどこかにずっとありました。
そんな僕が、2024年の2月から始めた格闘技ダイエット。
キックボクシングとブラジリアン柔術にのめり込み、気がつけば体重は90kgから70kgに落ちていました。マイナス20kgです。
周りは「すごいね」「痩せたね」「別人みたいだ」と言ってくれます。
確かに、見た目は変わりました。体力もつきました。以前より自信もついた気がしています。
ですが、正直に言わせてください。
この道のりは、決して楽ではありませんでした。むしろ「地獄」でした。
楽して痩せる方法なんて紹介するつもりは、毛頭ありません。
ネットには「〇〇だけで痩せる!」みたいな情報が溢れていますが、あれは嘘です。少なくとも、僕のような運動経験の乏しい、しかもE判定だらけだった40代後半の人間には通用しません。
この記事では、僕が90kgの「どん底」から、どうやって20kg痩せたのか。
その全記録を、キレイゴト一切抜きで書きます。
- なぜ、楽じゃない「格闘技」なんて選んだのか。
- どんな地獄を見て、何を後悔したのか。
- そして、それでもなぜ「正解だった」と言えるのか。
これは、単なるダイエット成功体験記ではありません。
失恋と自己嫌悪の「どん底」から、泥にまみれて這い上がった、47歳おやじのリアルな記録です。
もしあなたが、過去の僕のように「変わりたいけど、どうせ無理だ」と諦めかけているなら、もう少しだけ、僕の話に付き合っていただけないでしょうか。
この「地獄」の記録が、あなたの「人生を変える」きっかけになるかもしれないからです。
ダイエット開始前夜:失恋、90kg、人生のどん底。「クソが!」が全ての始まり

人生最大の失恋。47歳、絶望の中でジムの門を叩く
全ての始まりは、2024年の1月。人生最大の大失恋でした。
再婚まで考えていた恋人に、突然フラれたのです。理由は「他に好きな人ができたから」。
まさに青天の霹靂。
彼女の条件(メンタルクリニック卒業、正社員転職、自己破産)を全てクリアし、「さあ、これからだ!」と思っていた矢先の出来事でした。
47歳、バツイチ、自己破産上がり。おまけに体重は90kg。
何もかも失った、と思いました。
あまりのショックに、本気で「死のうか」と考えました。
数週間、抜け殻のように過ごしました。
食欲もなく(なのに痩せない)、ただただ天井を見上げるだけの日々。
そんな時、ふと、ある感情が湧き上がってきたのです。
「このまま終わってたまるか」
「あいつを見返してやりたい」
それは、悲しみや絶望とは違う、もっとドス黒い、「怒り」と「復讐心」でした。
「クソが!!!」と。
不純な動機?ええ、そうかもしれません。
でも、当時の僕にとっては、それが唯一、生きるためのエネルギーでした。
「痩せて、健康になって、絶対にあいつより幸せになってやる」
そう決意した僕は、ほとんど衝動的に、近所の格闘技ジムの門を叩きました。
2024年2月。僕の「人生逆転」への挑戦は、こんな泥臭い感情から始まったのです。
ジムに初めて足を踏み入れた日のことは、今でも鮮明に覚えています。
軽いストレッチとシャドーボクシングだけで、息は上がり、汗は滝のように流れ落ちる。自分の体が、こんなにも動かないものかと愕然としました。スタミナなんて、皆無。絶望的な気分でした。
なぜ「格闘技」だったのか?中年男の現実的な選択肢
なぜ、もっと楽な運動ではなく、「格闘技」を選んだのか?
正直に言うと、明確な理由があったわけではありません。
昔から格闘技に漠然とした憧れがあったのは事実です。
でも、それ以上に、溜まりに溜まった「怒り」や「悔しさ」を、サンドバッグか何かに叩きつけたかったのかもしれません。
あとは、現実的な理由もありました。
過去に公営のスポーツセンターで挫折した経験から、「自主トレ」は絶対に続かないと分かっていたからです。その点、格闘技ジムはクラス時間割がきっちり決まっていて、トレーナーもいる。これならサボり癖のある僕でも、計画的に通えるかもしれない、と思ったのです。
もちろん、不安はありました。
「40代後半から格闘技なんて始めて、怪我しないだろうか?」
「若い奴らについていけるわけがない」
「そもそも、こんなデブを受け入れてくれるのか?」
でも、当時の僕には、もう失うものなんて何もなかった。
「やってみてダメなら、その時考えればいい」
どん底にいたからこその、ある種の開き直りでした。
初めての体験クラス。「褒め言葉」という名の麻薬
体験クラスの日。ガチガチに緊張していました。
トレーナーの指示に従って、見様見真似でパンチやキックを繰り出す。すぐにバテて、足はもつれ、サンドバッグを殴る拳は、まるで豆腐でも投げつけているかのようでした。
「やっぱり無理だ…場違いだ…」
そう思って俯いた僕に、トレーナーは意外な言葉をかけました。
「カイさん、スジいいですよ!特に左フック、様になってます!」
…え?
正直、驚きました。
この歳になると、仕事以外で誰かに褒められることなんて、ほとんどありません。
もちろん、入会を促すための「営業トーク」であることは分かっています。
でも、嬉しかった。
何をやってもダメだった自分が、ほんの少し認められた気がしたのです。
「もしかしたら、僕でもできるのかもしれない」
その単純な高揚感が、僕の背中を押しました。
体験クラスが終わる頃には、すっかり入会する気になっていました。
…まあ、その体験クラス(たった45分)だけで、その後4日間、凄まじい筋肉痛に苦しむことになるのですが。
格闘技ダイエットの「地獄」は、まだ始まったばかりでした。
フェーズ1(序盤):キックボクシングと地獄のフィジカル。復讐心だけで走り抜けた日々

地獄の筋肉痛とスタミナ切れ。「クソが!」と叫び続けた最初の1ヶ月
意気揚々と格闘技ジムに入会した僕を待っていたのは、想像を絶する「地獄」でした。
まず、筋肉痛。
体験クラス後の4日間も酷かったですが、本格的に練習を始めてからは、文字通り全身が悲鳴を上げ続けました。特にキックボクシングのクラスに出た翌日は、ベッドから起き上がるのすら一苦労。ふくらはぎ、太もも、背中、腕…動かすたびに激痛が走ります。中学・高校時代の部活動を思い出しました。いや、それ以上かもしれません。47歳の体にはあまりにも堪えました。
次に、スタミナ切れ。
キックボクシングの基礎練習、シャドーやミット打ち。周りの若い子たちは軽々とこなしているのに、僕は開始5分で息が上がり、心臓が破裂しそうになる。トレーナーからは「力みすぎです!もっとリラックスして!」と何度も注意されましたが、不慣れな動きに必死で、どうしても全身に力が入ってしまう。情けなかったですね。常にフルパワーで動いて、すぐにガス欠になる、の繰り返しでした。力の抜きどころが少し掴めてきたのは、入会して1ヶ月ほど経ってからでしょうか。
そして、技術的な壁。
初めてミットを持つ側になった時なんて、最悪でした。先輩会員さんのパンチやキックをまともに受け止められず、ミットが吹っ飛ぶ。「すみません!」「下手くそで申し訳ないです!」と謝り続けるしかありませんでした。心が折れそうになりましたが、後から入ってくる新規会員さんも皆、同じように苦労しているのを見て、「ああ、誰もが通る道なんだな」と少し安心したのを覚えています。
極めつけは、フィジカルトレーニングのクラス。
いわゆるコンディショニングやサーキットトレーニングです。腕立て伏せ、腹筋、バーピー、ダッシュ…。若い連中に混じって必死に食らいつこうとするのですが、全くついていけない。周回遅れどころか、途中で動けなくなってしまう。
体の変化と心の変化。1ヶ月で急激に痩せ始めた理由
そんな地獄のような日々でしたが、それでも週に3〜4回、僕はジムに通い続けました。
「ここで辞めたら、本当に負け犬だ」
「あいつに笑われるわけにはいかない」
その一心でした。
すると、1ヶ月ほど経った頃から、体に変化が現れ始めました。
あれほど痛かったスネやふくらはぎの筋肉痛が、いつの間にか軽くなっていたのです。筋肉がついてきた証拠でしょう。そして、体重計の数字も、目に見えて落ち始めました。
特に驚いたのは、スタミナが少しずつつき、練習についていけるようになってきたこと。
トレーナーや他の会員さんから、「カイさん、左フックいいですね!」「右ミドル、威力ありますよ!」なんて声をかけられるようにもなりました。自分の得意な動きが見つかると、練習は俄然楽しくなります。
3ヶ月で-12kg達成!自己肯定感が爆上がりし始めた瞬間
そして、入会から約3ヶ月後の2024年5月。
体重は78kgまで落ちていました。実にマイナス12kgです!
鏡を見ると、明らかに体のフォルムが変わっていました。腹の肉が落ち、肩周りや腕に筋肉の筋が見え始めている。Tシャツを着た時のシルエットが、以前とは全く違います。
この頃になると、キックボクシングのクラスだけでなく、スパーリング(軽い実戦練習)やフィジカルクラスにも続けて参加できる体力がついていました。いわゆる「2部練」「3部練」というやつです。
練習についていける。体が動く。周りから褒められる。
その一つ一つが、僕の中で失いかけていた「自信」を少しずつ取り戻してくれました。
「俺、変われてるじゃん」
「やればできるじゃん」
借金、自己破産、うつ病、離婚、そして失恋…
どん底まで落ちた僕の自己肯定感が、キックボクシングの汗と痛みの中で、確実に上がり始めていたのです。
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【実体験】40代からキックボクシングで20kg痩せた僕が教える「超」入門ガイド
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フェーズ2(中盤):柔術の沼、そして骨折。訪れた停滞期と「本当の後悔」

なぜ柔術を?キックボクシングだけではダメだったのか
キックボクシングを始めて3ヶ月で12kg痩せ、自己肯定感も上がり始めていた僕ですが、実はこの頃、少し停滞期に入っていました。体重が75kg前後からなかなか落ちなくなったのです。
そんな時、ジムの仲間から「カイさんも柔術やってみませんか?」と誘われました。
正直、最初は迷いました。キックボクシングだけでもヘトヘトなのに、さらに新しいことを始める体力があるだろうか?と。
ただ、キックボクシングのスパーリングを見ていて感じていたことがありました。それは、年齢や体重差が勝敗に直結しやすい、ということです。僕もいつか試合に出てみたいという気持ちが芽生え始めていましたが、40代後半の僕が若い選手と互角に渡り合うのは、現実的にかなり厳しい。
その点、ブラジリアン柔術は、年齢別、体重別、さらに熟練度(帯の色)で細かくカテゴリーが分かれている。これなら僕のような中年初心者でも、同じレベルの相手と試合で競い合える可能性がある、と思ったのです。
また、全身を使う寝技中心の柔術は、キックボクシングとは違う筋肉を使い、より高いカロリー消費も期待できるかもしれない、という下心もありました。停滞期を打破するきっかけになるかもしれない、と。
新しい挑戦への意欲と、停滞期脱出への期待。
それが、僕が柔術の世界に足を踏み入れた理由でした(2024年10月)。
70kg目前からの転落。肋骨骨折、そしてリバウンド地獄
柔術は、想像以上に奥深く、面白いものでした。
力だけでなく、頭脳とテクニックが重要になる。「マット上のチェス」と呼ばれる所以が分かりました。僕はすぐにその魅力にのめり込みました。
そして、柔術を始めてわずか1ヶ月後の2024年11月。
体重はついに71kgまで落ちました。目標の70kgまで、あとわずか1kgです。
「よし、このまま一気に目標達成だ!」
そう思った矢先でした。
練習中に受け身を取り損ね、脇腹に激痛が走りました。
診断の結果は、肋骨の骨折。全治1ヶ月以上。
まさに天国から地獄でした。
あと少しで目標達成だったのに、練習は完全にストップ。焦りと苛立ちだけが募ります。
動けないストレスからか、食事管理も少しずつ甘くなっていきました。
年末年始の時期も重なり、「まあ、少しぐらいいいか…」と自分に言い訳をして、飲み食いする日が増えていきました。
その結果、年が明けて練習に復帰する頃には、体重は76kgまでリバウンドしていました。
骨折前の体重に戻すどころか、さらに増えてしまったのです。
「悔しい悔しい悔しい悔しい…」
「うずうずうずうずうずうずうずうず…」
心は折れませんでしたが、フラストレーションの塊になっていきました。バストバンドつけてジムでウォーキングやエアロバイクをキコキコして年末年始を過ごしました。
追い打ちをかけるコロナ感染。ゼロからの体力作り直し
それでも、「ここで諦めたら、あいつ(元カノ)の思う壺だ」という意地だけで、なんとか練習を再開しました(2025年2月)。
しかし、ブランクの影響は想像以上に大きく、体力は完全に落ちていました。基礎練だけで息が上がり、以前は余裕でこなせていたフィジカルトレーニングにも全くついていけません。まさにゼロからのスタートでした。
さらに不運は続きます。
練習再開から間もなく、人生で2度目となる新型コロナウイルスに感染してしまったのです。
幸い症状は軽かったものの、その後しばらくは咳が止まらず、体力、特に肺活量がなかなか元に戻りませんでした。
「タイミング悪ーい!!」
反骨精神の塊になった僕は療養の後、心肺機能の復旧としてキックボクシングとフィジカルトレのリハビリから復帰することにしました。
そして橈骨骨折…ここで感じた「本当の後悔」とは
コロナの後遺症(?)と闘いながら、なんとか体力を戻そうと焦っていた頃。年度末(2025年3月)が近づき、本業のシステムエンジニアの仕事が猛烈に忙しくなりました。残業続きで、ジムに行く回数も減っていきます。
そんな心身ともに余裕のない状態だった2025年5月。
またしても、やってしまいました。
柔術の練習中、今度は左腕の橈骨(肘に近い部分)を骨折してしまったのです。
ギプスで腕を固定され、再び練習は完全ストップ。日常生活すらままならない状態です(7月末まで練習自粛)。おまけに、今回は骨折の治りが悪く、今(2025年10月現在)もまだ完治していません。
さすがに、この時は深く考えさせられました。
そして、初めて「後悔」という感情が湧き上がってきたのです。
それは、「格闘技を選んだこと」への後悔ではありませんでした。
格闘技自体は、今でも僕にとって最高の趣味であり、自己肯定感を取り戻させてくれた恩人です。
僕が後悔したのは、
- 「なぜ、もっと自分の体の声に耳を傾けなかったのか」
- 「なぜ、焦って無理をしてしまったのか」
- 「なぜ、怪我のリスク管理をもっと徹底しなかったのか」
ということでした。
40代後半という年齢を考えれば、若い頃と同じような無茶はできません。回復力も落ちています。その現実を受け入れず、「早く痩せたい」「早く強くなりたい」という焦りから、自分の限界を超えた動きをしてしまった。その結果が、2度の骨折でした。
そして、もう一つ。
怪我をすることで、練習相手やトレーナー、心配してくれる家族や友人に、余計な心配と迷惑をかけてしまったことへの後悔です。
格闘技ダイエットは、自分一人で完結するものではありません。
周りのサポートがあってこそ続けられるもの。そのことを、僕は怪我を通じて痛感させられました。
僕を支えた食事管理:ストイック「痩せ飯」と週末「リカバリー」の全貌

格闘技という激しい運動だけで20kg痩せたのか?
答えは「ノー」です。いや、断じて「ノー」です。
運動と同じくらい…いや、それ以上に重要だったのが、徹底した食事管理でした。
「痩せたければ摂取カロリー<消費カロリー」
これは、ダイエットにおける絶対的な原則です。どんなにハードな運動をしても、それ以上に食べていれば痩せるわけがありません。
ここでは、僕が骨折や停滞期を乗り越え、90kgから70kgまで体重を落とすことができた、泥臭い食事管理の全てをお話しします。
僕がこうして20kg痩せた!具体的な「痩せ飯」メニュー公開
僕の食事管理の基本は、「ストイックな自炊」でした。
外食やコンビニ弁当は、カロリー計算が難しく、誘惑も多い。だから、平日はほぼ毎日、自分で「痩せ飯」を作って食べていました。
特別なメニューではありません。
基本は、高タンパク・低脂質・中炭水化物を意識した、シンプルなものです。
僕の基本食材リスト
- 主食: オートミール、玄米、全粒粉パスタ
- 主菜(タンパク質): 鶏胸肉(皮なし)、ささみ、魚(サバ、鮭等)、卵、豆腐、納豆
- 副菜(野菜・きのこ類): ブロッコリー、ほうれん草、きのこ類、海藻類
- その他: キムチ、もずく酢 など
調理法は、茹でる、蒸す、焼く(ノンオイル)が中心。
味付けも、塩胡椒、ハーブソルト、ポン酢、ノンオイルドレッシングなど、なるべくシンプルに。
正直、毎日同じようなメニューで飽きないのか?と聞かれれば、「飽きます」と答えるしかありません。
でも、なぜ続けられたのか?
それは、「記録」と「明確な目標」があったからです。
僕は「家計簿アプリ」を使って、毎日食べたもの全てのカロリーとPFCバランス(タンパク質・脂質・炭水化物)を記録していました。数字で自分の努力が見えると、「今日は頑張ったな」「明日はもう少しタンパク質を増やそう」と、ゲーム感覚で続けられるのです。
そして何より、「痩せて見返してやる」という強烈な目標(復讐心)があったから。食欲に負けそうになるたびに、「クソが!」と自分を奮い立たせていました。
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【40代男性ダイエット】私が20kg痩せた食事術|自炊痩せ飯と「めんどくさい」日の宅食(nosh/マッスルデリ)活用法
はじめに:40代男性のダイエットは「食事改善」が9割だと思う理由 YouTubeの「痩せ飯」、なぜ40代の私たちは続かないのか? YouTubeを開けば、「美味しくて、簡単で、すぐ痩せる!」といった、 ...
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チートデイじゃない!「リカバリー法」という僕流の継続術
とはいえ、人間ですから、ストイックな食事ばかりでは心が持ちません。
そこで僕が取り入れていたのが、週末の「リカバリー法」です。
これは、いわゆる「チートデイ」とは少し違います。
チートデイは「何でも好きなものを好きなだけ食べていい日」というイメージですが、僕のリカバリー法は、もう少し計画的です。
具体的には、週末の1食だけ、好きなもの(ラーメン、ピザ、ハンバーガーなど)を食べるというもの。
ただし、食べる量はある程度意識しますし、その前後の食事はいつも通り「痩せ飯」に戻します。
目的は、主に精神的なリフレッシュです。
「週末にあれを食べられる!」と思えば、平日のストイックな食事も乗り越えられます。
また、一時的にカロリー摂取量を増やすことで、停滞していた代謝を刺激する効果も期待していました(科学的根拠は分かりませんが、僕は効果を感じました)。
この「リカバリー法」のおかげで、僕は大きなストレスを感じることなく、長期的に食事管理を続けることができました。停滞期を乗り越えられたのも、このおかげかもしれませんね。
HIITとの相乗効果。食事だけじゃない、脂肪燃焼のカラクリ
食事管理と並行して、特に効果を感じたのがHIIT(高強度インターバルトレーニング)を取り入れたフィジカルトレーニングです。
僕が通っていたジムのコンディショニングクラスでは、まさにこのHIITやサーキットトレーニングが中心でした。
短時間で心拍数を極限まで追い込むHIITは、トレーニング後も脂肪燃焼効果が続く(アフターバーン効果)と言われています。
正直、めちゃくちゃキツいです。毎回、終わった後は床に倒れ込んで動けなくなるほど。
でも、食事管理だけでは落ちにくかった体脂肪が、HIITを始めてから明らかに減っていくのを実感しました。停滞期に入った時も、HIITの頻度を少し増やすことで、再び体重が動き出した経験もあります。
食事制限で「摂取カロリー」を抑え、格闘技とHIITで「消費カロリー」を増やす。
この両輪がうまく噛み合ったからこそ、47歳の僕でも20kgという大幅な減量を達成できたのだと思います。
正直ベースで語る、僕が頼ったサプリメント
最後に、僕がダイエット期間中に頼っていたサプリメントについても、正直にお話しします。
僕が実際に使ったサプリメント
- プロテイン: 練習後のタンパク質補給に必須。僕はソイプロテイン(ザバス)を愛用。
- BCAA/EAA: 練習中のエネルギー補給と筋肉分解の抑制に。
- クレアチン: 筋力・瞬発力アップのために。
- マルチビタミン: 食事制限で不足しがちなビタミン・ミネラル補給。
- MCTオイル: エネルギー効率が良いとされる中鎖脂肪酸。コーヒーに入れて。
- Base Bread(間食): 手軽にタンパク質や栄養素が摂れるサブスク。
ただし、誤解しないでほしいのですが、これらはあくまで「補助」です。
サプリを飲んだだけで痩せるなんてことは、絶対にありません。
基本はあくまで食事管理と運動。その効果を少しでも高めるために、僕はこれらのサプリを利用していました。
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【40代の肉体改造】僕が20kg痩せるために本当に頼ったサプリ全公開
はじめに:40代筋トレ・ダイエットにサプリは本当に必要か? プロテイン飲めば筋肉つく? サプリへの「よくある誤解」 サプリメントに対して、あなたもこんな風に思っていませんか? 正直に言うと、僕も昔はそ ...
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結果:-20kg達成と得られたもの。それでも残る「後悔」と格闘技は「正解」か?

現在(25年10月):70kg達成。体と心に起きた「想定外の変化」
度重なる怪我や停滞期、リバウンド…
正直、何度も心が折れかけました。それでも、僕はジム通いを辞めませんでした。
腕の骨折(橈骨骨折)後は、さすがに練習は制限されましたが、できる範囲での下半身トレーニングや体幹トレーニング、そして何より食事管理は続けました。体重も、なんとか72kgあたりで踏みとどまっていました。
そして、怪我からの回復とともに徐々に練習強度を戻し、ついに目標としていた70kgの壁を突破することができたのです(2025年10月現在)。
90kgから70kgへ、マイナス20kg。
この結果は、僕の体と心に、想像以上の変化をもたらしてくれました。
体の変化は、言うまでもありません。
腹の肉は消え、うっすらと腹筋の影が見えるようになりました。腕や肩周りには筋肉がつき、Tシャツ1枚でも以前より格好がつくようになった気がしています。階段の上り下りで息が切れることもなくなり、体力は明らかに向上しました。
そして、何より嬉しかったのは、健康診断の結果です。あれだけ「E判定(要緊急精密検査)」が並んでいた項目が、全て正常値に戻ったのです!医師からも「素晴らしいですね!」と褒められました。元カノや親を心配させていた不健康な状態から、ようやく脱却できた。これは大きな自信になりました。
心の変化も、劇的でした。
まず、自己肯定感。目標を達成できたという事実が、「やればできる」という確かな自信を与えてくれました。うつ病を経験した僕にとって、この「自分を認められる感覚」は何物にも代えがたい宝物です。
次に、ストレス耐性。格闘技の厳しい練習や怪我を乗り越える中で、精神的にタフになった気がしています。仕事で多少の困難があっても、「あの地獄に比べれば…」と、以前よりずっと冷静に対処できるようになりました。メンタルが安定し、うつ病の再発の気配も全くありません。
あとは、アンチエイジング効果でしょうか。
痩せて筋肉がついたおかげか、周りから「若返ったね」「肌ツヤが良くなった」と言われることが増えました。これは完全に想定外の嬉しい副産物でした。
で、結局「後悔」は?格闘技ダイエットは「正解」だったのか?
さて、この記事のタイトルにもある問いに答えましょう。
「40代のダイエットは格闘技が正解か?」そして「後悔は?」
まず「後悔」について。
フェーズ2(中盤)で僕が感じた「後悔」は、今も消えていません。
それは、「格闘技を選んだこと」への後悔では断じてありません。
僕の後悔は、
「なぜ、もっと自分の体の声を聞かず、焦って無理をしすぎたのか」
「なぜ、怪我のリスク管理をもっと徹底しなかったのか」
「怪我で周りに迷惑をかけてしまったこと」
です。
40代後半という年齢を考えれば、もっと慎重に進めるべきでした。早く結果を出したいという焦りが、2度の骨折を招いた。これは紛れもない事実であり、僕の未熟さゆえの失敗です。
では、「格闘技ダイエットは正解だったのか?」
これに対する僕の答えは、「イエス」です。
怪我のリスクは確かにあります。時間もお金もかかります。もっと楽なダイエット方法は、他にいくらでもあったでしょう。
それでも、僕にとっては間違いなく「正解」でした。
なぜなら、得られたものが、失ったもの(怪我による時間や治療費)を遥かに上回ったからです。
それは単なる「減量」ではありません。
- 失いかけていた自信と自己肯定感の回復
- 精神的な強さ
- ジムという新しいコミュニティ(仲間)
- 「目標を達成できた」という揺ぎない成功体験
これらは、他のダイエット方法では決して得られなかったものだと確信しています。
あの日の「復讐心」はどこへ行ったのか?
最後に、僕のダイエットの最大の原動力だった、あのドス黒い「復讐心」について。
元カノへの「クソが!見返してやる!」という感情は、今どうなったのか?
正直に言うと…もはや、どうでもよくなりました。
もちろん、痩せて変わった自分を見てほしい、という気持ちが全くないわけではありません。
でも、以前のような「怒り」は、もうありません。
格闘技に打ち込み、目標を達成する過程で、僕の意識は完全に「自分自身」に向いていました。
過去の恋愛への執着よりも、「昨日の自分より強くなりたい」「もっと動けるようになりたい」という、未来への意欲の方が遥かに大きくなっていったのです。
気がつけば、ダイエットの目的は「復讐」から「自己成長」へと、完全にすり替わっていました。
もしかしたら、これが僕にとって、-20kg達成よりも大きな「成果」だったのかもしれませんね。
【結論】40代・50代の格闘技ダイエットは「覚悟」が必要。でも人生は変わる

ここまで、僕が90kgから70kgまで痩せた道のりを、良いことも悪いことも含めて正直に書いてきました。
「格闘技って面白そうだな」「ちょっとやってみようかな」
そう感じてくれた方がいるかもしれません。
僕が証明した通り、40代後半からでも体は変われます。人生も変えられます。
ただ、正直に言っておきたいのは、楽な道ではなかったということです。
ちょっと待って!始める前に知っておいてほしいこと
格闘技は、他の運動に比べて怪我のリスクは確かにあります。僕自身、肋骨と腕を骨折しました。打ち所が悪ければ、もっと重い怪我をしていた可能性もあります。仕事や日常生活に支障が出る可能性もゼロではありません。
また、継続することも簡単ではありませんでした。激しい筋肉痛、スタミナ切れ、思うように体重が減らない停滞期、怪我によるブランク…。何度も心が折れそうになりました。「今日は疲れてるから」「仕事が忙しいから」と、辞める言い訳はいくらでも見つかります。実際、僕も最近、残業続きや地元の用事で2ヶ月ほどまともに練習に行けていない時期がありました。
だから、「絶対に続きますよ!」「誰でも簡単に痩せられますよ!」なんて、無責任なことは言えません。
それでも「変わりたい」あなたへ。僕からの3つのアドバイス
でも、「変わりたい」「このままじゃ終わりたくない」と少しでも思うなら、僕はあなたの挑戦を心から応援したいです。
そんなあなたへ、どん底から這い上がった僕からの、3つの泥臭いアドバイスです。
step
1まずは「好奇心」でOK。体験してみよう
最初から「絶対に続けるぞ!」なんて、気負う必要はありません。「ちょっと興味がある」「面白そう」それで十分です。ほとんどのジムで体験クラスをやっていますから、まずは気軽に足を運んでみてください。そして、実際に体を動かしてみて、「楽しい」「これなら続けられるかも」と感じるかどうか。それが一番大事です。
ジム選びも重要です。僕が通っているジムのように、クラス制で初心者向けの指導がしっかりしているか、雰囲気は自分に合っているか、焦らず見極めてください。
step
2食事管理は大事。でも完璧じゃなくていい
運動だけで痩せるのは難しいので、食事への意識は大切です。でも、最初から完璧を目指すと疲れてしまいます。僕のようにストイックにやるのが合っている人もいれば、もっと緩やかに進める方が続く人もいます。大事なのは、無理なく継続できる自分なりのペースを見つけること。僕の「リカバリー法」のように、たまには息抜きを取り入れるのも、長く続けるコツだと思います。
step
3あなただけの「続ける理由」を見つけよう
なぜ痩せたいのか?なぜ変わりたいのか?その「理由」が、辛い時期を乗り越える支えになります。
それは「健康のため」かもしれませんし、「理想の体になりたい」という目標かもしれません。「新しい仲間と楽しく汗を流したい」でもいいと思います。
ちなみに僕の最初の理由は「元カノへの復讐心(クソが!)」でした。キレイゴトじゃなくてもいいんです。あなただけの「譲れない理由」や「達成したい目標」を見つけてください。それが、モチベーションの炎を燃し続けてくれます。
どん底から這い上がった僕が証明する。40代からでも人生は変えられる
90kg、E判定だらけの不健康体、失恋直後のどん底メンタル。
そんな僕でも、変われました。マイナス20kgの減量を達成し、心身ともに健康を取り戻し、失いかけていた自信を取り戻すことができました。
ダイエットは、あくまで手段です。
本当の目的は、「自己肯定感」を取り戻し、「人生をより良くする」こと。
僕にとって、格闘技はそのための最高のツールでした。
借金900万、自己破産、パワハラうつ病、離婚、そして人生最大の大失恋…
そんな僕が、今こうして前を向けている。
だから、自信を持って言えます。
「大丈夫、あなたも、きっと変われる」
40代からだって、50代からだって、人生はいつからでも、より良い方向へ動かせるのです。
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