人生再建

第12章:正社員復帰。しかし、幸せの歯車は静かに狂い始めていた

9月 1, 2025

10数年ぶりの「正社員」復帰、そして待ち受ける孤独

長く険しい転職活動の末、僕はついに正社員としての再スタートを切りました。彼女が提示してくれた3つの条件のうち、これで2つをクリアしたことになります。

しかし、その船出は順風満帆とは言えませんでした。入社日に一度出社したものの、担当する案件がまだ決まっていないという理由で、僕はフルリモートでの自宅待機を命じられたのです。

企画提案書を作成しながら、ただ家で連絡を待つ日々。社会復帰への焦りと、何もできない無力感が、回復しかけていた僕の心を再び少しずつ蝕んでいきました。

終わりの始まり。彼女の母親との確執

そんな微妙な状況の中、僕と彼女の関係に、決定的な亀裂を入れる事件が起きます。

2024年の年始、僕は彼女の実家へ挨拶に訪れました。しかし、そこで僕を待っていたのは、彼女の母親からの、あまりにも冷たい仕打ちだったのです。僕という人間を、娘の再婚相手として全く認めていない。その拒絶の態度は、僕の心を深く傷つけました。

僕の心を深く抉った瞬間

その帰り道、僕は溜まっていた怒りと悔しさで、マンションの壁を蹴りつけてしまいました。

大人げない行動だったと、今は反省しています。しかし、当時はそれほどまでに追い詰められていました。僕は衝動的にこの怒りを彼女にぶつけてしまい、僕たちの関係は急速に険悪になっていったのです。

彼女は資格取得の勉強を理由に、1月中は僕と会おうとしなくなりました。

静かに狂い始めた歯車

思えば、この頃からでした。僕たちの幸せな未来へと向かうはずだった歯車が、静かに、しかし確実に逆回転を始めていたのは。

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カイ
僕の心の中の何かが、少しずつ壊れていくのを感じていた。仕事への不満、彼女の母親への怒り、そして、彼女とのすれ違い。全てが、悪い方向へ向かっている気がしたんだ。

僕は、この不穏な空気を打ち消すように、最後の条件である「自己破産」の手続きを急ぎました。これさえ終われば、全てがうまくいく。そう、信じようとしていたのです。

しかし、僕が最後の課題を乗り越えた時、僕を待っていたのは、希望ではなく、人生で最も深い絶望だったことを、僕はまだ知らなかったのでした。

自己破産を乗り越え、全てを手に入れたはずの僕を待っていた、あまりにも残酷な裏切り。「大失恋」という名の、本当のどん底について。次回、その全てをお話しします。

第13章:大失恋。僕が本当の「どん底」に突き落とされた日

全てを手に入れた、はずだった 2024年2月、自己破産が確定しました。彼女から提示された3つの条件を、僕は全てクリアしたのです。 メンタルクリニックを卒業し、薬に頼らない生活を取り戻した。45歳という ...

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