序章:僕たちの「壮大な実験」の始まり
この記事で語られる体験談は、僕がマッチングアプリで経験した壮絶な物語の断片です。僕の人生を根底から揺るがした大恋愛と大失恋の全記録は、以下のメインストーリーにまとめています。
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40代の恋と絶望:僕が天国と地獄から学んだ、たった一つのこと
序章:はじめに:「もう、恋なんて…」と心を閉ざした、かつての僕と今のあなたへ 「40代 恋愛 疲れた」「マッチングアプリ 失恋 立ち直れない」「バツイチ 恋愛 怖い」 もし、あなたがこんな言葉を胸に抱 ...
「なんで、マッチングアプリって男ばっかり大変なんだろう?」
元カノと付き合って1年ほど経ったある日、知人たちの愚痴を聞くうちに、そんな話になりました。僕は僕で、いいねは貰えず、メッセージは続かず、心が折れる日々。一方、彼女は彼女で「まともな人がいなさすぎる」と嘆いている。
「もしかして、男と女で見えている世界、全然違うんじゃないか?」
その仮説を検証するため、僕たちは壮大な社会実験に乗り出すことにしました。目的は、巷に溢れる恋愛テクニックの真偽を確かめ、40代からのリアルなパートナー探しのための特化ブログを作ること。そのための、本気の共同調査です。
実験のルール
- 元カノが、本人確認の上で「女性アカウント」を、僕が「男性アカウント」を課金アカウントにしてそれぞれ作成・運用する。
- 元カノは、男性が「いいね」したくなる最強のプロフィールを戦略的に構築する。
- お互いに状況を定期的に報告し合い、その驚くべきギャップを分析する。
軽い気持ちで始めたこの実験が、僕たちに「地獄」を見せることになるとは、この時はまだ知る由もありませんでした。
元カノが見た「女性側の現実」:地獄の通知は鳴り止まない
実験開始後、ほどなくして僕のスマホに元カノから興奮気味の連絡が入りました。
プロフィールを公開して、わずか2時間。彼女のアカウントには、300件を超える「いいね」が殺到し、スマホの通知が鳴り止まなくなっていたのです。
そして、悪夢は翌朝にピークを迎えます。
翌朝、彼女のスマホに起きたこと
いいねの数は、1000件を突破していました。
それは熱狂であると同時に、僕たちが想像していたレベルを遥かに超える「地獄」の始まりでもありました。
遭遇した、あまりにもヤバい男たちの実録
彼女に届いたメッセージの大半は、お世辞にも「まとも」とは言えない、まさに「地獄の佃煮」状態でした。
実際に届いたヤバいメッセージの例
- 名前を間違える男:「初めまして!XXXさん!(←名前が違う)僕じゃだめですか?(←何が?)」
- 謎の上から目線おじさん:「君、寂しいんだね。俺が癒してあげるよ」「僕、有料物件ですよ。(は?)」
- 74歳の猛者:「年が違いですね。子供もまだ産めますね。よろしくです(元カノ当時44歳)」
- 勘違いバイク乗りたち:「しっぽり温泉行きたいです。ツーリングでリードしますよ(バイクコミュニティから殺到)」
- 秒でLINE交換を求める男:1通目のメッセージでLINEのIDだけを送ってくる。
- 恩着せがましいケチ男:「マッチング前に送れるメッセージのために課金してきました。」とわざわざ書いてくる。
- 疑り深い失礼男:熱烈なメッセージでマッチングした途端、「サクラでしょう?こっちは高い金払ってるんだ!」と逆ギレ。
考察:なぜ「勘違い高望み女」が生まれるのか?
この「地獄の佃煮」状態を目の当たりにして、僕は一つの仮説にたどり着きました。
これだけ大量の、質の低いアプローチを浴び続けていれば、普通の女性でも感覚が麻痺し、「自分はイケてるから、もっと上を目指せるはずだ」と勘違いしてしまうのは、ある意味無理もないのではないか?
もちろん、全ての女性がそうだとは言いません。しかし、マッチングアプリという特殊な環境が、一部の女性を「勘違いさせてしまう」構造になっている。その事実は、男性側も理解しておくべきだと痛感しました。

僕が見た「男性側の現実」:課金しても、なお悲惨
熱狂する女性アカウントを横目に、僕自身の課金済み男性アカウントは、いつものように静寂に包まれていました。そして、問題は「いいね」の数だけではなかったのです。
遭遇した、あまりにもヤバい女性たちの実録
数少ないマッチングの中で僕が遭遇したのは、あまりにもリアルで、そして心をえぐるような現実でした。
実際に遭遇した女性たちの例
- プロフ添削だけしてくる偏屈な女性:マッチングした途端、「そういう理想ばかり書いてる人が大嫌いですさようなら」とだけ言い残しブロック。
- 秒でキレるおばちゃん:マッチング直後に凄まじい勢いでメッセージを連投し、5分返信がないだけで「(あ?シカト!???)」とキレる。
- 初回メッセで面接してくる女性:「コロナワクチン打ってませんよね?車は?迎えに来て欲しいんですけど」と、質問ではなく要求を突きつけてくる。
- 依存先を探す女性:「子供と私の面倒も経済的にみてくれる人を探しています」と、悪びれもなくプロフィールに書いている。
- 経歴を偽る女性:生活保護を受けているのに「仕事してます」と嘘をついたり、メンタルの不調を隠して依存先を探している。
- 何年もアプリに居座る主(ぬし):過去の栄光が忘れられないのか、常にNEWマークをつけながら、何年も同じアプリに生息している。
もちろん、中には真面目で自立した素晴らしい女性もいました。しかし、それ以上に、時間と心をすり減らされるだけの出会いが、あまりにも多かったのです。
考察:僕が辿り着いた「一つの奇跡」
この実験を通して、僕は一つの結論に達しました。
これだけ多くの「ノイズ」の中から、本当に心を通わせられる、たった一人の相手を見つけ出すのは、ほとんど奇跡に近い。
そう考えると、当時マッチングアプリで出会い、大恋愛をした元カノが、いかに自立していて、真面目で、育ちの良い、奇跡のような存在だったかを、今更ながら痛感させられました。
結論:僕たちは「違う地獄」に生きている
この共同調査を通して、僕たちはマッチングアプリにおける、一つの揺るぎない真実にたどり着きました。
女性は、大量の選択肢からマシなものを選ぶ「選別地獄」にいる。
男性は、そもそも選択肢にすら上がらない「選ばれない地獄」と、時折現れる「地雷を踏む地獄」をさまよっている。
僕たちは、同じアプリを使いながら、全く違う景色を見て、全く違うルールで戦っていたのです。
では、この絶望的な状況の中で、僕たち40代の男が本当に幸せなパートナーシップを築くためには、どうすればいいのか?
次回から、この実験で得た知見を元に、具体的な「逆転戦略」を解説していきます。