
ドライブデートを終え、彼女を家の近くまで送った帰り道。日付が変わる直前の車内で、彼女から届いたLINEを見て恋愛モードがゼロになり、イラついていたのを今でも覚えています。
画面に表示されていたのは、こんな一文でした。
「今日はありがとう。ただひとつ気になったのがあって、私、頭を撫られるの嫌い。子供扱いされてるみたいで。だから次から気をつけてくれると嬉しいな」
朝早くから車を出し、彼女の子供たちへの配慮も欠かさず、一日中運転し、高額なランチやデザートも全てこちら持ち。別れ際のねぎらいの言葉もなく、家に帰って最初に届いたのが、この「ダメ出し」のLINEだったのです。
僕は心底ガックシしました。これが、46歳の僕が体験した、マッチングアプリの現実でした。
この記事を読んでくれているあなたも、40代、バツイチという境遇で、真剣にパートナーを探そうとアプリを使っているはずです。そして、かつての僕のように、こう感じているのではないでしょうか。
- 「なんで、こうも『変な人』にばかり当たるんだ?」
- 「いいな、と思っても、会うとなんか違う…」
- 「もう、マッチングアプリに疲れた…」
僕は43歳の時、マッチングアプリで人生最後と思える大恋愛をしました。ですが、その恋が終わり、46歳、47歳になって再びアプリの戦場に戻ってきた時、愕然としたのです。
年収は上がり、プロフィールは洗練させ、写真術もマスターしました(ペアーズで85いいねを獲得)。それなのに、です。43歳の頃とマッチング率こそ変わらないものの、出会う女性の「層」は、体感として明らかに酷くなっていました。
「恋愛や婚活をしちゃいけない状況の人」が、あまりにも多すぎるのです。
具体的には…
プロフィールを詐称し、生活保護や精神的な問題を隠している人。
自立する気がなく、男の金に依存することしか考えていない人。
平気で嘘をつき、自分の都合しか考えない人。
僕は、この2024年の1年間で、そんな女性たちと出会い、デートを重ね、そして「ガン萎え」して、付き合う寸前で関係を切る、という経験を4度も繰り返しました。
この記事は、そんな僕の「失敗談」の暴露ではありません。
これは、僕と同じ40代バツイチ男性が、貴重な時間と精神をすり減らさないための「戦略書」であり、僕自身の「反省録」です。
なぜ、僕たちは「要注意人物」にばかり時間を使ってしまうのか。
なぜ、「付き合う寸前」までその違和感に気づけないのか。
そして、どうすればその「地雷」を最速で見抜き、回避できるのか。
僕がこの1年で経験した、4人の「ガン萎え」したエピソードを実録として共有し、あなたが消耗戦から抜け出すための「要注意人物・回避戦略」のすべてを書き記します。
【実録】僕がガン萎えした「要注意人物」4つの典型パターン
ここからは、僕が2024年(46歳、47歳時)に実際に出会い、そして「付き合うのは無理だ」と判断した4人の女性の典型的なパターンを、実録としてご紹介します。
パターン1:「全部嘘」だった彼女。男の金に依存する生活保護の女性(Bさん 43歳)
46歳の夏、僕が出会ったBさん(43歳)は、この記事の導入で「ダメ出しLINE」を送ってきた、まさにその人です。そして、僕が2024年に出会った中で、最も強烈に「ヤバい」と感じた女性でもあります。
出会いと違和感
マッチング時、彼女のプロフィールはこうでした。
「43歳、バツイチ」「2人の子供がいるシングルマザー」「仕事は月曜から土曜まで」
僕自身、バツイチで子供がいます。境遇が似ているし、話も気も割と合う。すぐに「会ってみよう」という流れになりました。
最初の違和感は、初顔合わせのファミレスで訪れました。
「何にする?」と聞くと、彼女はメニューを一瞥し、その店で一番高いステーキセットを注文しました。まあ、初回ですし、お腹が空いているんだろう。そう思いました。
しかし、食べ方が少し汚い。そして、会計。ファミレスで、2人分の伝票が9,000円を超えていたのです。もちろん、僕が全額払いました。
2度目のデートで、彼女は堰を切ったようにカミングアウトを始めました。
- 「実は、仕事はしていない。今は職業訓練校に通ってる」
- 「元夫のDVがひどくてシェルターに逃げた。今は生活保護を受けて公営住宅に住んでいる」
- 「子供たちも、実は重度の発達障害で…」
- 「私自身も精神障害の手帳を持っている」
現代では珍しい話ではありません。大変な苦労をしてきたんだな、と思いました。
ですが、違和感は拭えません。「仕事」「子供の詳細」「生活保護」「精神障害」という、あまりにも重要な情報を、なぜプロフィールや事前のやり取りで隠していたのでしょうか。
そして何より、生活保護を受けているという彼女は、服は割とブランド物で、サブスクもふんだんに加入しているようでした。
「ガン萎え」した決定的なドライブデート
「付き合おう」ということになり、初めての本格的なドライブデートの日。この日で、僕の感情は完全にゼロになりました。
朝、僕が車で迎えに行くと、彼女は「子供たちのために」と食料やお菓子をたらふく要求しました。もちろん、僕が買いました。
「行きたいお店がある」と言うので向かったランチは、「得上の天丼ご飯大盛り(3,500円)」。その後のカフェでは「コーヒー1杯1,000円」。彼女は運転免許を持っておらず、助手席で優雅にコーヒーを飲みます。
そして、極めつけは車の乗り方です。
車から降りる時、彼女はドアを「バーーーーン!!!!」と、僕の鼓膜が破れそうになるほどの勢いで閉めるのです。一度じゃない、毎回です。
一日中僕が運転し、ガソリン代も食事代も全て僕が払い、日付が変わる頃に彼女を送り届けました。別れ際のキスも、ねぎらいの言葉もありません。
そして帰宅中の車内で届いたのが、あの「頭を撫られるのが嫌い」というダメ出しLINEです。
なぜ僕は「付き合ってすぐ」にやめたのか
僕は心底ガックシし、そして猛烈にイラついていました。
この人は、僕の金と時間と労力を、何だと思っているんだ、と。
僕は、積もりに積もった違和感を全て指摘するLINEを送りました。
君は、男と男の金に依存しすぎている。
今は恋愛をしている場合じゃない。まずは子育て、仕事、そして自立にフルコミットするべきだ。
そう伝えると、僕は彼女をブロックしました。
彼女は、40代バツイチ男性の「優しさ」や「経済力」に依存する典型的な要注意人物でした。プロフィールを詐称し、相手の善意に乗りかかり、感謝も配慮もない。
こんな相手と付き合っても、僕が経済的にも精神的にも搾取され、共倒れになる未来しか見えませんでした。
パターン2:「未来」が見えないメンヘラ女性。離婚裁判中の既婚者(Eさん 48歳)
Bさんとの消耗戦から数ヶ月が経った、冬。僕は47歳になっていました。
懲りずにアプリを再開した僕が出会ったのが、一つ年上のEさんです。
出会いと違和感
彼女のプロフィールは、Bさんとは違う種類の「違和感」に満ちていました。
「クリエイター」「年収200万未満」
この時点で、僕は「実家暮らしか、生活保護か、働けない系のフリーターだろうな」と当たりをつけていました。
そして、メッセージのやり取りが始まると、決まって20時以降は連絡がつかなくなります。これは、僕が知る限り「薬を飲んで寝る人」の典型的なパターンでした。
ですが、会ってみると、彼女は「メンヘラ女子あるある」で、可愛くて、綺麗で、どこか儚い雰囲気をまとっていました。僕の警戒心は、少しずつ解けていったのです。
会ってから発覚した「地雷」の数々
しかし、関係が深まるにつれ、Bさんを遥かに凌駕する「ヤバさ」が次々と明らかになりました。
Eさんのカミングアウト
- 「実は、まだ離婚裁判中で、親権争いもしてる」
(──既婚者やん。) - 「元夫のDVがひどくて…重度の精神障害で今も通院してる」
- 「生活保護を受けてて、子供も重めの発達障害と自閉症で…」
(──Bさんと、ほぼ同じ境遇。) - 「もう、ずっと頑張ってきたから、今後働く意欲はないんだ」
(──え?) - 「交際費、月に5000円も出せないかも」
(──ええ…?)
聞けば、バツ2で、元風俗嬢。体には刺青の跡やボディピアスが残り、彼女がくぐり抜けてきた人生の壮絶さを物語っていました。
なぜ僕は「付き合う前」にやめたのか
儚い彼女を守ってあげたいという気持ちが、僕の中に芽生えなかったわけではありません。
ですが、僕の頭は「ガン萎え」を通り越して、強烈な「拒否反応」を示していました。
理由は二つあります。
一つは、Bさんと同じく「5年後の明るいビジョンが見えなかった」ことです。
生活保護、働く意欲のない彼女、重度の精神障害…。僕が彼女と一緒になれば、僕が必死に納めた税金で暮らし、さらに僕個人にも依存しようとする彼女の人生を、丸ごと背負い込むことになります。それは、僕が目指す「人生逆転」ではなく、確実な「共倒れ」でした。
そして、もう一つの、決定的な理由。
彼女が「離婚裁判中の既婚者」だったからです。
僕は、過去の離婚で「道ならぬ恋」がいかに多くの人を傷つけ、自分自身をも破滅させるかを、骨の髄まで知っています。僕が人生をリセットするきっかけになった、あの取り返しのつかない過ち(=不倫バレ)です。
そんな僕が、今、再び「不倫相手」という立場になる?
彼女がどれだけ魅力的だろうと、それだけは絶対にあり得ませんでした。この関係は、僕にとっても彼女にとっても、絶対に幸せな未来には繋がらない。僕自身の過去の痛みが、そう叫んでいたのです。
僕は、彼女に強引に別れを告げました。彼女は、僕の「人生逆転」の足を引っ張るだけでなく、僕を再び「破滅」の道へと引きずり込む、最も危険なタイプの要注意人物でした。
パターン3:「隠し事」と「酒癖メンヘラ」。毎晩ネガティブLINEを送る女性(Aさん 50歳)
BさんやEさんとの経験を経ても、僕はまだアプリの戦場(46歳の夏)にいました。次に出会ったのは、50歳のAさんです。
出会いと違和感
彼女とのマッチングは、最初から少し奇妙でした。
メッセージのやり取りは続くのですが、毎晩のように深酒をしている様子が伝わってきます。そして、酔いが回ると、寝落ちするまでネガティブな内容のLINEを延々と送ってくるのです。
直感的にそう感じましたが、40代・50代のアプリでは珍しくありません。僕自身もうつ病を克服した経験があるため、メンタルの問題を抱える人の気持ちは分かるつもりでした。
ただ、休みがなかなか合わず、初顔合わせの調整も難航しました。結局、「平日の夜に、僕がバイクでお茶しに会いに行く」という、こちらの手間が一方的にかかる形でようやく会うことになりました。
「ガン萎え」した決定的なカミングアウト
実際に会ったAさんは、写真の通りの人でした。
ですが、お茶を飲みながら話していると、彼女は突然「今後の付き合い方の展望」について熱く語り始めました。まだ「初めまして」の段階で、です。
(ちょっと重いな…)
僕がそう感じ始めた矢先、彼女は決定的なカミングアウトをしました。
子供はすでに成人しているという。それ自体は全く問題ありません。僕もバツイチで子供がいますし、人の事情をとやかく言うつもりはありません。
僕が「ガン萎え」したのは、そこではないのです。
「なぜ、そんな重要な人生のストーリーを、プロフィールや今までのやり取りで一切隠していたんだ?」という点です。
隠し事には2種類あります。相手が知らなくても良い「親切な隠し事」と、相手の判断材料になる「不誠実な隠し事」です。僕にとって、これは明らかに後者でした。
なぜ僕は「付き合う前」にやめたのか
僕は、彼女の「不誠実さ」に一気に冷めてしまいました。
この人は、自分に都合の悪いことを平気で隠し、相手が好意を持ってから小出しにしてくるタイプだ、と。
そして、決め手はやはり「酒癖」と「メンヘラ」でした。
毎晩のように深酒し、ネガティブなLINEを送りつけてくる。そんな相手と付き合って、果たして僕の人生は楽しくなるでしょうか?
BさんやEさんの経験で学んだ僕は、もう「共倒れ」になる恋愛はごめんだと思いました。
帰宅後、僕は「色々考えたけど、お付き合いはできません」と丁寧にLINEを送りました。すると、彼女からは予想通りの「憎まれ口」が返ってきたのです。
僕は即座にLINEをブロックしました。彼女は、40代バツイチ男性の「包容力」に期待し、自分のメンタルと人生の重要な背景を隠して近づいてくるタイプの要注意人物だったのです。
パターン4:「痩せる痩せる詐欺」と「決定的な思想の違い」(Cさん 44歳)
46歳の夏、僕はCさん(44歳)とも出会っていました。BさんやEさんとは違い、彼女は収入が安定した自営業者で、経済的には完全に自立していました。そこは非常に魅力的でした。
出会いと違和感
Cさんは、僕のことをとても好いてくれているのが伝わってきました。波長も悪くなく、昼間に何度かデートを重ねました。
ですが、僕にはどうしても気になることがありました。彼女は、会うたびに「痩せなきゃ」と言うのです。
そう言って、過去の写真を見せてくれます。僕自身、20kgの減量に成功していたため、彼女は僕のダイエット経験(痩せ飯やジムトレ)に強く興味を持ち、色々とアドバイスを求めてきました。
僕は喜んで自分の経験を話しました。ですが、彼女の行動は、その言葉と真逆でした。
「痩せる」と宣言したその口で、めちゃくちゃ食べる。そして、大量の酒を飲む。それが毎日なのです。
さらに、彼女は酒癖があまり良くありませんでした。「酒を飲むとエロくなる」と公言しており、夜中に酔った声で「会いたい」と誘いの電話がかかってくることも一度や二度ではありませんでした。
「ガン萎え」した決定的な夜
ある夜、いつものように彼女から酔った声で電話がかかってきた。「会いに来て」と。
僕は(ジムトレ中ではなかったこともあり)彼女に会いに行きました。
合流した途端、酒臭い状態でキスをされ、そのまま強引に体を求められました。
昔の僕なら「据え膳食わぬは…」と流されていたかもしれません。ですが、僕の心は不思議なほど冷めていました。元カノ(大失恋した彼女)以外の女性を、受け入れるモードになっていなかったのです。
結局、僕は彼女の誘いをやんわりとかわしました。
この夜、僕はハッキリと「ガン萎え」してしまったのです。
- 痩せると言いながら、一切行動に移さない「有言不実行」な姿。
- 酒に飲まれ、だらしなく体を求めてくる姿。
- そして何より、僕の心が、彼女を全く求めていないという事実。
なぜ僕は「付き合う前」にやめたのか
決定打は、後日判明した「思想の違い」でした。
彼女は熱狂的な韓国ドラマとK-POPのファンで、韓国語教室にも通っていました。洋楽や洋画、一般的な日本の話題には一才興味が無いお方です。一方、僕は韓国系エンタメを嗜まないと言うスタイルです。これは、日常の会話やニュースの見方など、将来を共にする上で、致命的な価値観の違いでした。
さらに現実的な問題として、彼女は車の免許を持っておらず、移動が常に電車でした。40代を過ぎてからの恋愛で、お互いが気軽に中間地点まで車で来られないというのは、想像以上に大きな障壁でした。
経済的に自立していても、「痩せる」という自分との約束を守れない人。
思想や価値観が、僕とは真逆の人。
彼女は僕のことを好いてくれていましたし、付き合えば悪くはなかったかもしれません。ですが、僕の心が「ノー」と叫んでいました。僕が求めているのは、妥協の末の「悪くない関係」ではなく、共に未来を目指せるパートナーだったのです。
なぜ「付き合う寸前」まで気づけない?40代の恋活に潜む罠

Bさん、Eさん、Aさん、Cさん…。
こうして書き出してみると、我ながら「なぜ、こんなに分かりやすい地雷を、付き合う寸前まで見抜けなかったんだ?」と呆れてしまいます。
ですが、渦中にいる時は、本当に気づけないものです。
あなたも、似たような経験があるのではないでしょうか。
40代バツイチの僕たちが、こうした「要注意人物」の罠にハマってしまうのには、明確な理由(ワケ)があります。僕自身の失敗を分析して見えてきた、3つの「心の隙」について解説します。
罠1:「孤独」と「焦り」が判断力を鈍らせる
まず、僕たち40代バツイチが抱える、根本的な「孤独感」。これが全ての判断を狂わせる元凶です。
僕自身、離婚を経験し全てを失った時も、そしてあの大恋愛が終わった時も、強烈な孤独感に苛まれました。
修復不可能な亀裂 適応障害でまともに働けず、妻は身を粉にして家計を支える。会話のない家の中、僕たちの心は静かに、しかし確実に離れていきました。 互いに疲れ果て、追い詰められていた僕たちは、家の外に癒し ... 続きを見る 全てを手に入れた、はずだった 2024年2月、自己破産が確定しました。彼女から提示された3つの条件を、僕は全てクリアしたのです。 メンタルクリニックを卒業し、薬に頼らない生活を取り戻した。45歳という ... 続きを見る
第6章:離婚。空っぽの食卓と、僕が失った全てのモノ
第13章:大失恋。僕が本当の「どん底」に突き落とされた日
「このまま一人で死んでいくんじゃないか」「これが人生最後の恋かもしれない」
そんな「焦り」が心の根底にあると、相手の多少の違和感(メンヘラLINEや、プロフィールの嘘)に気づいても、無意識に蓋をしてしまうのです。
「まあ、でも悪い人じゃなさそうだし…」
「この人を逃したら、次はないかもしれないし…」
そうやって、相手の「ヤバさ」から目をそらし、自分に都合の良い部分だけを見てしまう。孤独と焦りという「心の隙」が、本来鳴るべき警報アラームを停止させてしまうのです。
罠2:「年収600万」が引き寄せる、見当違いの期待
皮肉な話ですが、僕の「年収が上がった」こと(年収600万)も、罠の一つでした。
この年収は決して裕福ではなく、むしろ節約してちょうど良い生活です。ですが、40代バツイチの婚活市場においては「安定している」と見なされる数字でもありますが、裕福ではないです。一人で生きていくにはちょうど良いだけです。
このプロフィールを公開することで、誠実なパートナー候補だけでなく、「依存したい」「楽をしたい」という層…つまり、BさんやEさんのような女性を、強力に引き寄せてしまったのです。
彼女たちは、僕という人間ではなく、僕の「年収」や「優しさ(そうに見える経済力)」に群がってきます。
そして、そういう女性に限って、相手の善意につけ込むのが非常にうまい。「大変だったんだね」「カイさんだけが頼り」と、こちらの同情や庇護欲を巧みに刺激してくるのです。
年収が上がったことで、僕は知らず知らずのうちに「地雷」のど真ん中を歩いていたことになります。
罠3:女性の「見せかけの共感」を見抜けない
40代バツイチ同士のアプリでは、「私もバツイチで」「子供がいて」という「境遇の類似」が、強烈なフックになります。
Bさんと出会った当初、僕がそう思ったように。
ですが、これは最大の罠です。
「要注意人物」ほど、この「共感」を装うのが上手いのです。
「大変でしたね」「私も同じです」
そう言って相手の懐に入り込み、自分の都合(生活保護、借金、精神疾患)を隠し、依存先としてロックオンしようとします。
僕たちは、「境遇が似ている」というだけで盛り上がり、人生において最も重要な「本質的な価値観(金銭感覚、自立心、誠実さ)」の違いを見落としてしまうのです。
「孤独」と「焦り」につけ込まれ、「経済力」を目当てにされ、「見せかけの共感」で丸め込まれる。
これが、僕たち40代バツイチが「付き合う寸前」まで「要注意人物」に気づけない、恐ろしい罠の正体です。
もう失敗しない。「地雷女・要注意人物」を最速で見抜く方法

第2章の僕の失敗談を読んで、「カイ、脇が甘すぎるだろ」と思ったかもしれません。
その通りです。僕は脇が甘かった。ですが、第3章で分析したように、40代バツイチの「孤独」や「焦り」は、僕たちが思っている以上に、冷静な判断力を奪います。
だからこそ、僕たちは「感覚」に頼ってはいけません。
Aさん、Bさん、Eさんのような「要注意人物」を回避するためには、明確な基準(フィルター)を持って、機械的に相手をチェックしていく「戦略」が必要です。
これは、僕が数々の「ガン萎え」を経て構築した、「要注意人物」を最速で見抜くための3ステップ・チェックリストです。
ステップ1:プロフィールの「違和感」を見逃すな
マッチングアプリにおいて、プロフィールは「履歴書」です。ここに嘘や違和感がある時点で、その相手との未来はありません。僕の失敗は、この最初のフィルターが甘かったことに尽きます。
写真:「奇跡の1枚」に騙されない
まず写真です。僕は別の記事で、写真がいかに重要かを説きました。 「いいね」が増えない40代バツイチのあなたへ。原因は100%「写真」です 残酷な事実からお伝えします。 あなたがどれだけ誠実で、優しくて、面白い人間であっても、マッチングアプリでは写真がダメな時点で、 ...
【40代バツイチ】マッチングアプリで「いいねが増えない」男性へ。僕が"85いいね"を獲得した写真術とNG例
ですが、それは「見る側」も同じです。
「奇跡の1枚」だけを載せ、サブ写真が極端に少ない、あるいは全部同じ角度や加工アプリまみれ、ということはないでしょうか? Cさんのように「昔の痩せていた写真」をメインにしていないでしょうか?
違和感のある写真には、「何かを隠したい」という心理が働いています。
自己紹介文:「~してほしい」が多い女性は要注意
次に自己紹介文。「〇〇してくれると嬉しいです」「〇〇な人がタイプです」「連れて行ってほしいです」
このように「~してほしい」という言葉(Taker=奪う人)が多い女性は、Bさんのように「男が全て払って当たり前」という依存体質の可能性が極めて高いです。
僕たちが求めているのは、与え合う(Giver)関係のはず。「~してほしい」ではなく、「二人で~したい」と書いている相手を選びましょう。
詐称を見抜く:「仕事」「年収」の嘘
ここが最大の地雷原です。Bさん(仕事詐称)、Eさん(年収200万未満)、Aさん(未婚の母を隠す)。僕がガン萎えした相手は、全員がプロフィールで「不誠実」でした。
・「仕事:自由業 / クリエイター / 家事手伝い」
・「年収:200万円未満 / 答えたくない」
これらが悪いわけではありません。ですが、Eさんのように「生活保護」「精神疾患で働けない」「離婚裁判中」といった、恋愛や結婚の前提を揺るがす事実を隠すための「隠れ蓑」になっているケースが、40代の市場にはゴロゴロしています。
怪しいと感じたら、次のステップ(メッセージ)で必ず深掘りしなくてはなりません。
「元カレの愚痴」「病みアピール」は赤信号
「メンタル〇〇で通院中」「元彼がDVで…」
プロフィールにこれらを書いているのは、一見「誠実」に見えるかもしれません。
ですが、これは「私は不安定です」「私は面倒ですよ」という強烈な赤信号です。
Aさんのように、毎晩ネガティブLINEを送ってくる未来が待っています。僕自身がうつ病を克服したからこそ言えますが、恋愛は「治療」ではありません。治すべきは医者であり、パートナーではないのです。
ステップ2:メッセージ(LINE)で本性を見抜く
プロフィールという履歴書を通過したら、次は「面接」=メッセージです。ここで相手の本性を徹底的に見抜きます。
返信のタイミングと内容(深夜、長文、ネガティブ)
Aさんのように、決まって深夜にだけ活動し、酔った勢いでネガティブな長文を送ってくる。これは典型的な「メンヘラ酒癖」パターンです。
逆に、Eさんのように「20時以降は絶対に連絡が取れない」というのも、生活リズム(あるいは服薬)のサインかもしれません。
生活リズムが極端におかしい相手とは、そもそも付き合っても長続きしません。
「質問」をしてこない女性は、あなたに興味がない
これは僕の番外編エピソード(承認欲求だけの女)でもありましたが、致命的に重要です。
こちらが質問し、相手が答える。でも、相手からは一切「カイさんはどうですか?」という質問が返ってこない。
彼女たちは、あなたという「人間」に興味がないのです。興味があるのは「自分の話を聞いてくれる人」「ご飯を奢ってくれる人」という「役割」だけ。まさに時間泥棒なので、即ブロックしましょう。
金銭感覚を測る「魔法の質問」
Bさん(ファミレス9,000円)やEさん(交際費5,000円)のような金銭感覚のズレは、致命傷になります。
「年収は?」なんて直接聞いてはいけません。
こう聞けばいいのです。
魔法の質問(例)
「休日はどんな風に過ごすことが多いですか?」
「最近、一番美味しかった『ご褒美ごはん』はなんですか?」
「高級ホテルのアフタヌーンティー巡りです」
「いつも家でNetFlix見てます(お金を使わない)」
「美味しい〇〇(Bさんのような高級天丼)を食べに行くのが好きです」
相手の答えから、「自分と金銭感覚が合いそうか」をデート前に推し量るのです。
ステップ3:初デートで「ガン萎え」ポイントを最終確認
プロフィールとメッセージを通過した相手と、いよいよ初デート(最終面接)です。ここで五感をフルに使って最終確認します。
店員への態度、お金の払い方(財布を出すそぶり)
Bさんの「ファミレス9,000円」と「汚い食べ方」。
これは強烈なサインでした。
相手が店員さんに対して横柄な態度を取っていないか? 食べ方は綺麗か?
そして、会計時。全額奢る奢らないの問題ではありません。「払うそぶり(財布を出す、ごちそうさまですと深く頭を下げる)」という、人としての「感謝」と「配慮」があるかどうかです。
Bさんには、それが一切ありませんでした。
「元配偶者」や「子供」の話を振ってみる(愚痴の質は?)
バツイチ同士、この話は避けて通れません。ですが、その「質」が重要です。
BさんやEさんのように、「元夫が100%悪かった」という一方的な愚痴や被害者意識だけではないか?
離婚という経験から、何かを学び、反省している様子はあるか?
Eさんのように、そもそも「まだ離婚裁判中」という事実を隠していないか?
子供の話も同様です。「重度の発達障害」というBさんのカミングアウト。それ自体は問題ありませんが、なぜそれを隠していたのか? その「不誠実さ」を突っ込むのです。
「体の関係」を急ぐ女性への対処法
Cさんのように、酒の勢いで体を求めてくる。Eさんのように、相性が良かった。
40代の恋愛において、体の関係は重要です。ですが、「要注意人物」ほど、ここをフックにしてきます。
「体が繋がったから、この人は大丈夫」
そう思った瞬間、Eさんのように「生活保護」「既婚者」という本性を現し、依存先としてロックオンされます。
僕がCさん(有言不実行、価値観不一致)に「ガン萎え」し、誘いを断ったように、あなたの心が「ノー」と言っているなら、流されてはいけません。
違和感がある相手とは、絶対に体の関係を持ってはいけない。それが最後の砦です。
違和感は「手放す」勇気。40代の僕たちが妥協してはいけない理由

ここまで、「要注意人物」を最速で見抜く方法について解説してきました。
ですが、僕たち40代バツイチにとって本当に難しいのは、「見抜く」ことよりも、見抜いた後に「手放す」ことかもしれません。
「この人を逃したら、もう次はないんじゃないか…」
「経済的には自立してるし、思想の違い(Cさん)くらいは妥協すべきか…」
「メンヘラ気質(Aさん)だけど、俺が支えてやれば変わるかも…」
第3章で書いた「孤独」と「焦り」が、僕たちの足にまとわりつきます。
「妥協」という名の泥沼に、足を踏み入れそうになるのです。
ですが、僕はあえて言います。
40代の僕たちだからこそ、絶対に妥協してはいけない、と。
僕があの大失恋から学んだこと
僕は、43歳の時に出会った元カノと、再婚間近までいきながら、無残にもフラれました。死ぬかと思うほど落ち込み、彼女を憎みました。
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第13章:大失恋。僕が本当の「どん底」に突き落とされた日
全てを手に入れた、はずだった 2024年2月、自己破産が確定しました。彼女から提示された3つの条件を、僕は全てクリアしたのです。 メンタルクリニックを卒業し、薬に頼らない生活を取り戻した。45歳という ...
ですが、僕は彼女から「理念」を叩き込まれていたのです。
元カノが教えてくれた理念
「健康であることは、大切な人のためにできる最低限の心遣い」
「経済的にも精神的にも、互いに自立していることは必須」
彼女は、うつ病でメンタルが死に、非正規で経済的にも不安定だった僕を、2年間も見捨てずに支え、改善へと導いてくれました。そして、彼女自身のキャパを使い切った末に、僕の前から去っていきました。
僕はあの壮絶な大失恋から、骨身にしみて学んだのです。
「中途半端な妥協で始めた関係は、結局お互いを傷つけるだけだ」
「自立していない人間は、愛する人を幸せにするどころか、相手を疲弊させ、共倒れに追い込む」
Bさん(生活保護・依存)やEさん(既婚・メンヘラ)と出会った時、僕の脳裏をよぎったのは、元カノに叩き込まれたこの「理念」でした。
僕はもう、元カノのような素晴らしい人には出会えないかもしれません。
ですが、彼女が僕を更生させてくれたように、今度は僕が誰かを更生させる? それはおこがましいし、僕にはそんなキャパシティも資格もありません。
あの地獄のような失恋を経験したからこそ、僕はもう「妥協」という名の過ちを繰り返すわけにはいかないのです。
40代バツイチの恋活は「撤退戦略」がすべて
ですから、もしあなたがデート相手に「ガン萎え」したり、「違和感」を覚えたりしたなら、それは決して失敗ではありません。
むしろ、喜ぶべきです。
それは、あなたの「孤独」や「焦り」といったノイズを乗り越え、あなた自身の「軸」が「ノー!」と叫んでいるサインだからです。
それは、あなたが過去の失敗から学び、前に進んでいる証拠なのです。
僕たち40代に残された時間は、驚くほど短い。
その貴重な時間を、「違う」と分かっている相手に、1分1秒たりとも使ってはいけません。
違和感を覚えた時点で潔く「撤退」すること。
それが、僕たち40代バツイチの恋活における、唯一にして最強の「戦略」です。
妥協して10人の「要注意人物」とダラダラ会うよりも、勇気を持って9人を手放した先で出会う「たった一人の本物」の方が、遥かに価値があるのです。
まとめ:消耗戦から抜け出し、未来のパートナーと出会うために

ここまで、僕カイが40代バツイチとして経験した「要注意人物」のリアルな失敗談と、その見抜き方、そして「妥協しない」という心構えについて書いてきました。
この記事を読んで、あなたは希望を持てたでしょうか。それとも、絶望してしまったでしょうか。
「40代のマッチングアプリ、ヤバすぎだろ…」と、さらに疲れてしまったかもしれません。
ですが、最後にこれだけは伝えておきたいのです。
僕が出会ったBさん、Eさん、Aさん、Cさんのような女性は、残念ながら、あのアプリの海には確実に存在します。ですが、それが全てでは決してありません。
僕が人生最後の大恋愛をした、あの素晴らしい元カノと出会ったのも、同じマッチングアプリの戦場でした。
問題は、アプリそのものではないのです。問題は、僕たちの「戦略」と「心構え」にあります。
僕がBさんやEさんのような相手に貴重な時間を使ってしまったのは、僕が「要注意人物」に対する明確なフィルターを持っていなかったからに他なりません。
あなたの「ガン萎え」は、決して間違った反応ではありません。
それは、「この人ではない」と教えてくれる、あなた自身の正しい「センサー」なのです。そのセンサーを信じ、第4章で解説した「見抜く方法」でフィルターを強化し、第5章で書いた「手放す勇気」を持つこと。
そうすれば、あなたは必ずこの消耗戦から抜け出せます。
そして、これは男女双方に言えることです。
僕たち男性側も、カネモク、メシモク、ヤリモクにならず、自衛しなくてはなりません。元カノとの共同調査で判明したように、女性側から見た「キモオジ」になってはいけないのです。
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【共同調査】元カノと「女の現実」を調査したら地獄だった話|40代マッチングアプリのリアル
序章:僕たちの「壮大な実験」の始まり この記事で語られる体験談は、僕がマッチングアプリで経験した壮絶な物語の断片です。僕の人生を根底から揺るがした大恋愛と大失恋の全記録は、以下のメインストーリーにまと ...
収入が不安定、メンタルが不安定、学ぶ意欲がないのは、男女ともに避けるべきです。
僕自身、自己破産し、うつ病を経験した「ダメな人」でした。ですが、元カノとの出会いで叩き込まれた「自立する」という理念を胸に、今も必死で人生を立て直している最中です。
そして、男性の皆さん。アラフォー(後半)・アラフィフ・アラカンになってもマッチングアプリ相手に出産を望むのは、控えましょう。
貴方が資産2桁億ある富豪であれば話は別ですが(多過ぎます。40歳超えて子供を絶対産んで欲しいって言う人が)
人を好きになること、愛することは、かけがえのない生きがいになります。
だから、僕(と、これを読むあなた)も、諦めるべきではありません。
まずは、あなた自身が「自立」すること。
そして、あなたの「センサー」を信じ、妥協せずに「要注意人物」を手放すこと。
その先に、きっと未来のパートナーとの出会いが待っています。
次にあなたがやるべき、具体的な「第一歩」
この記事を読んで「疲れた」で終わらせず、次の一歩を踏み出してほしいと願っています。
僕の失敗談が、あなたの戦略になることを願って。
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